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ガラスの雑学

左の額は当工房に掲げている
エッチングガラスの作品です。
「ガラスはとうめい ガラスはわれる」
私がガラスに魅力を感じる理由です。

ここでは本で読んだり、見聞きした事を
順次紹介していきたいと思います。
あまり専門的な事は紹介できませんので
気楽に読んでください。

 

第1回
ガラスの原料と種類

ソーダ石灰ガラス
ガラスを作るための基本の材料は 

珪砂(珪石の粉) ・ ソーダ灰(炭酸ナトリューム) ・ 石灰(炭酸カルシューム)
の3種類です。
これが普通のガラスです。窓ガラスなど。

カリクリスタルガラス
珪砂(珪石の粉) ・ 炭酸カリウム ・ 石灰(炭酸カルシューム)
カリクリスタルガラスができます。
ボヘミアングラスで有名なチェコのガラスはこの種類が多いようです。

鉛クリスタルガラス
珪砂(珪石の粉) ・ 炭酸カリウム ・ 鉛丹(朱色をした酸化鉛) ・ 珪酸鉛
鉛クリスタルガラスができます。輝きや光沢に優れています。ワイングラスなど。

硼珪酸ガラス
珪砂(珪石の粉) ・ ソーダ灰(炭酸ナトリューム) ・ 無水硼砂(目を洗ったりするのに使う原料)
硼珪酸ガラスができます。硬質ガラスともいい、試験管などの耐熱ガラスに使われます。

以上の4種類が主なガラスです。
この基本の原料に 色を付けたり、不透明にしたり、無色透明にするなどいろいろな性質をあたえるために
様々な副原料を加えて作られます。

 

第2回
板ガラスの歴史

紀元前数千年のメソポタニアかエジプトでガラスの製造を始めたとされるが、では窓にガラスが使われるようになったのは?
7世紀にシリア人がクラウン法を発明、量産化に成功してからといわれる。

クラウン法
まず吹棹の先に溶けたガラス素地を巻き取り、吹いて球形にし、
反対側にポンテという鉄棒の先を溶着させ、吹棹の方をはずしてから再加熱する。
軟化したところで、鉄棒を軸に回転させ、遠心力でガラスが平面になるまで延ばすという方法である。
こうすると直径1m位の円盤状のガラスができる。これをカットして使用する。
ヨーロッパの多くの教会のステンドグラスは、このクラウン法による色ガラスで作られた。

日本でガラスが使われ始めたのは?
弥生時代、中国から輸入された装身具としてだったとされるが、建築にガラスが使われたのは
元禄時代、伊達綱宗が江戸品川の居宅の障子に四角い板ガラスをはめ込んだのが最初といわれる。
さらにこれが一般庶民にまで広がったのは、明治時代以降である。
板ガラス製造に関しては日本は後進的で、幕末から明治にかけての板ガラスは、すべて輸入品であった。

そのほとんどが手吹き円筒法によるものであった。

手吹き円筒法
吹棹でガラス素地を円筒形に吹き、再加熱しながら成形し、両端を切り離して円筒を縦割りして広げる方法である。

国産化
明治維新政府が1876年(明治9年)に品川硝子製作所を設立したのを始め、官営、民営による、板ガラスの国産化は何度も試みられたが、なかなか成功には至らなかった。
1907年(明治42年)、旭硝子の設立によりやっと本格的な板ガラス製造が始まった。

(ラバース式機械吹き円筒法)

その後、どんどん技術革新は進み、生産性も向上し、現在に至る。
(普通板ガラスの主流はフロート法)

フロート法
火づくりのまま表面が完全に平滑な透明板ガラスを作る方法。
まず、原料を高温(最高温度1600度)で溶解する。溶解したガラスの原料は窯から送り出され、ガラスより比重が重い溶融金属(錫)が入っているフロートバスの上を浮かびながら流れていく。下面は表面が完全に水平な溶融金属に接しているため、上面は自重のため、平面が作られる。この流れる速度と幅の調整により、ガラスの厚さが調節できる。


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